◆2014年3月31日 第九・最近のお気に入り
 ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
 フィルハーモニア管弦楽団

 エリーザベト・シュヴァルツコップ(S) マルガ・ヘフゲン(A)
 エルンスト・ヘフリガー(T) オットー・エーデルマン(Bs)
 ウィーン楽友協会合唱団

 1955年7月24-25, 28-29日 ウィーン楽友協会大ホールでのセッション録音
 ステレオ(バイノーラル)録音及びモノラル録音

 WARNER CLASSICS / 825646337354 [2014年 EU盤]
 15:09 10:09 16:04 24:14
 15:04 10:16 15:58 24:15



私が初めて買って聴いた第九であるため、特に思い入れの強い演奏の一つとなっています。 これまでモノラル録音しかないものと思い聴き続けてきましたが、2014年になって突如ステレオ録音版の存在と発売が告知され、大変驚いたものです。あぁ、こんな大物が今まで60年近く秘蔵されていたとは…!
ブックレットに掲載されている第九録音時の配置図を見ると、モノラルマイクが指揮台の左、バイノーラルマイクが指揮台の後方に設置されており、バイノーラル録音したものをモノラル化したのではなく、別々に録音していたことが分かります。 また合唱団の位置ですが、ステージの左後方に配置されているためステレオ版では左寄りに聴こえてきます。

今まで聴いていた以上に素晴らしい演奏だったことが分かり、私の中での評価が一段階上がることとなりました。



◆2013年3月27日 第九・最近のお気に入り
 マイケル・ティルソン・トーマス 指揮
 サンフランシスコ交響楽団

 エリン・ウォール(S) ケンドール・グラーデン(Ms)
 ウィリアム・バーデン(T) ネイサン・バーグ(B)
 サンフランシスコ交響合唱団

 2012年6月27-30日 デイヴィス・シンフォニーホールでのライヴ
 ステレオ録音

 SFS MEDIA / SFS 0055 [2013年 オーストリア盤]
 16:23 11:45 16:27 26:08




1950〜80年代風のロマンティックで大仰なスタイルをとっていますが、古さを感じないどころか寧ろ新鮮に聴こえるのが不思議!  モダン派はもちろん古楽派にも一度聴いて頂きたい演奏です。
この曲の2010年代を代表する名盤の一つとして後世に残るでしょう。



◆2013年2月3日 第九・最近のお気に入り
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 指揮
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 イルムガルト・ゼーフリート(S) ロゼッテ・アンダイ(A)
 ユリウス・パツァーク(T) オットー・エーデルマン(Br)
 ウィーン・ジンクアカデミー

 1951年1月7日 ウィーン楽友協会大ホールでのライヴ
 モノラル録音

 ORFEO / C 834 118 Y, CD6 [2013年 ドイツ盤]
 17:35 11:52 19:11 07:05-18:17




昨年末に54年バイロイトを発売したばかりのORFEOですが、今度は51年1月、52年、53年5月31日の3種を一気に、『フルトヴェングラーのウィーン録音集・18枚組』に含める形で出してくれました(53年5月30日は未収録)。 いずれの演奏もORFEOからは初発売となります。 これでフルトヴェングラーとウィーン・フィルが残した5種の第九のうち、53年5月30日以外の4種… 51年バイロイトのバイエルン放送版、54年バイロイト(リハーサル及び本番)を合わせると7種、つまりフルトヴェングラーの第九の半分はORFEOで聴くことができます。

今回特筆すべきは51年1月の演奏で、DELTA盤などに比べると音像が若干遠く、音色は乾いた感じがするものの、より細部まで聴き取ることの出来る明瞭な音質となっています。 CETRA系統盤に比べて全体のピッチがやや高めになっていますが、ウィーン・フィルとしてはこれが正しいのかもしれません。 また、CETRA系統盤の大きな問題であった第4楽章終結部のピッチ狂いが当盤にはありません。
この名演の真価を証明する素晴らしい一枚です。



◆2013年1月10日 第九・最近のお気に入り
 アレクサンドル・ガウク 指揮
 モスクワ放送交響楽団

 ガリーナ・ヴィシネフスカヤ(S) ニーナ・ポスターヴニチェヴァ(A)
 ウラディーミル・イワノフスキー(T) イワン・ペトロフ(Bs)
 ソビエト国立合唱団

 1952年 モノラル録音

 AURORA / MK.30006 [2012年]
 (原盤: ソ連 MELODIYA GOST / 5289-61)
 15:49 10:23 16:03 23:48




迫力ある野太さと鋭さを持ち合わせた、ロシア的演奏。合唱はロシア語訳詞を使用しています。

第1楽章〜第4楽章序盤は既出のVENEZIA / CDVE04231に収録されておらず、長い間CD未発売の状態が続いていましたが、非正規盤ながらAURORA / MK.30006の登場によって聴くことができるようになりました。
なお、CDVE04231とMK.30006でピッチが異なります。 ロシアの楽団の第九(アーベントロート、イワノフ、フェドセーエフ等)はどれもピッチが高めなので、MK.30006だと低い?



◆2012年11月23日 第九・最近のお気に入り
 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 指揮
 バイロイト祝祭管弦楽団

 グレ・ブルーウェンスティン(S) イラ・マラニウク(A)
 ヴォルフガング・ヴィントガッセン(T) ルートヴィヒ・ヴェーバー(Bs)
 バイロイト祝祭合唱団

 1954年8月9日 バイロイト音楽祭でのライヴ
 モノラル録音

 ORFEO / C 851 121 B [2012年 ドイツ盤]
 18:06 12:12 19:24 25:27




フルトヴェングラーとバイロイト祝祭管弦楽団の第九といえば伝説的な51年盤が高名ですが、こちらはその3年後の演奏。51年盤よりも巨大で爆発力があり、聴くものを圧倒するかのように堂々と突き進んで行く、フルトヴェングラー最晩年の名演です。また、当演奏は吉田秀和氏が生で接し、「自分が聴いた最高の第九で、最高のオーケストラ演奏会だった。(※要約)」と後々まで語り評していたことでも知られています。
これまでに発売されていたREFRAIN、M&A、ARCHIPEL盤を聴く限りでは、劇的な素晴らしい演奏であると思いつつも、その音質の劣悪ぶり(ノイズが多く、ガサガサしていて聴き取り辛い)を否定することが出来ませんでした。しかし今回のORFEO盤はそれらの盤より自然で明瞭な音質となっており、改めてこの名演に接してその凄さを思い知りました。
フルトヴェングラー・センター、フルトヴェングラー協会による独自プレス盤は未聴のため比較できませんが、現在ショップで容易に入手できる当演奏の音盤の中では、これがベストではないでしょうか。
第4楽章冒頭部は、一部の音盤で行われていた『リハーサルの挿げ替え』ではなく、しっかり本番のものとなっています。

後日発売予定の国内盤は2枚組で、前日の第3-4楽章リハーサル風景も収録されているそうです。



◆2012年11月8日 第九・最近のお気に入り
 ピエール・モントゥー 指揮
 ボストン交響楽団

 エリナー・スティーバー(S) フリーダ・グレイ・マッセ(A)
 ジョン・マッカラム(T) デヴィッド・ローレント(Bs)
 タングルウッド音楽祭合唱団

 1960年7月31日 タングルウッド音楽祭でのライヴ
 ステレオ録音

 PREMIERE / 60042DF [2012年]
 15:32 11:25 13:31 24:47




他レーベルから出ている同年4月の演奏と近似しています (もしかしたら同じかもしれません)。音はこちらのほうが良いです。
当盤をはじめ、現在聴くことの出来るモントゥーの第九は全て80歳を過ぎた最晩年の頃のものですが、どれも力強く鮮やかで驚かされます。



◆2012年10月29日 第九・最近のお気に入り
 クルト・シュミット 指揮
 ルガンスク・フィルハーモニー管弦楽団

 アニヤ・ブラトゥス(S) ナターリア・キスラ(A)
 エウゲン・ウドヴィン(T) セルゲイ・マゲラ(Bs)
 ルガンスク・シェフチェンコ大学合唱団 アイゼンシュタット・ハイドン教会合唱団

 2005年10月31日 アイゼンシュタット、文化会議館でのライヴ
 ステレオ録音

 ARS VIVENDI / AV 2100260 [2012年 ドイツ盤]
 15:31 11:45 12:40 24:56




快晴の空の下で輝いているような活力と若々しさがあります。力強い金管が印象的で、ソプラノからバスまで全パートしっかり響いて聴き取れる合唱は秀逸です。心に残る演奏でした。
Amazon、HMVでは扱っていないようなので、TOWER等でどうぞ。



◆2012年7月23日 第九・最近のお気に入り
 カール・シューリヒト 指揮
 フランス国立放送管弦楽団

 アグネス・ギーベル(S) マルガ・ヘフゲン(A)
 ラグナー・ウルフング(T) エドゥアルト・ヴォーリッツ(Bs)
 フランス国立放送合唱団 ルネ・アリックス(合唱指揮)

 1965年6月15日 パリ、シャンゼリゼ劇場でのライヴ
 ステレオ録音

 ALTUS / ALT239 [2012年 日本盤]
 15:41 11:39 14:55 24:12




究極の名演、シューリヒトの65年第九が遂に正規発売されました!
シューリヒトにとって生前最後の第九であり、深く長い結び付きのあったフランス国立管ともこれが最後の共演となりました。 これほどまでの『神々しさ』や『崇高さ』を放つ第九は他に聴いた事がありません。この2つの言葉については、他の演奏の感想を述べる際に用いる事は絶対にできないと思ってしまった程です。
既存のRARE MOTH盤では第3-4楽章がモノラルになっており、第4楽章に音飛び・潰れによる欠落が何箇所かありましたが、ALTUS盤では全楽章ステレオとなっており、欠落部分も無くなっています。 この正規盤もとい完全盤が出たことによって、私の中でのこの演奏の地位は完全に揺るぎないものとなりました。
『シューリヒトの第九のベスト・パフォーマンス』どころではなく、『一個人が選んだ第九の最高の演奏』として、この曲を愛する全ての方に推薦致します。



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